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加藤夏樹のお仕事ブログ

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Marketing Stories

戦略論と自分軸~奴隷タイプの人間の特徴とは?~

※画像は地政学者・奥山真司さんのまとめた概念図。

ガチンコで戦略をビジネスに使います

どーも。ナツキです。死んでません。細々とブログ更新しちゃってます。

でもね。今回はアレですよ。戦略論。多分、加藤がマーケティングコンサルタントとして、多分、他者ともっとも異なっているのはここね。神秘哲学がバックボーンにあるってのもあるんだけど、最近スピがふつうになってきてるし。改めて言うのもナニアレだよね。

さて。今回のテーマは、戦略論のコンセプトを知らないと、人生やビジネスにおいて、他者や環境に隷属してしまう、つまり奴隷タイプの人生を歩んでしまう、というお話しです。

で、「経営戦略とか戦略コンサルタントとか名乗ってる人、いない?」とかよく言われる。ビジネス書だとよく孫子の兵法を利用して、、、なんてざらにあるよな。

でも違うんですよ、奥さん。わしね、元々、国際政治学が専攻で、外交・安全保障論が専攻の院生だったとです。

つまりね、ド本気で孫子だのクラウゼヴィッツだのアルフレッド・T・マハンだの奥山真司(地政学)だの土山實男(現実主義学派)とか。ルトワックだのリデル・ハートだのの勉強してきた人間なんですよ。

 

アレですね。「ビジネスに応用できますよ」なんて生ぬるいこと言いません。ガチンコで戦略理論をマーケティングに使用します。世の中のヌルい利用とは一線を画していますわ。

なぜか。そのわけはカンタンだ。

戦略論を知る者と知らぬ者の間には、恐ろしいまでの格差が生じるからなんだ。

 

なぜ戦略理論なのか

んで。なんで戦略理論を使うのか。もともと、ビジネス用語って、戦略用語って多いよな。そもそも「戦略」って言葉自体が使われているように。それってなんでか知ってる? 実は会社組織というもの自体が、軍隊組織を模して作られたんだよ。軍隊ってのは、「敵を倒す」「自国を守る」というシンプルな目的のためにもっとも効率よく人を運用する組織形態なわけ。

つまり。「利益をあげる」というシンプルな目的の組織である「会社」という組織形態ではさ、軍隊組織を模すのがもっとも効率よかったわけですよ。もっとも古い職業は娼婦とスパイ、もっとも古い組織は軍隊、なんていわれるように、歴史ある組織形態なわけですわ。

 

ちなみに社員とかのことを「スタッフ」って言うだろ? あれのもともとの意味は「参謀」って意味なんだよね。読者のみんなの「スタッフ」はちゃんと「参謀」になってるかい?だからまぁ、「会社組織」とか「利益をあげる」という目的のために、戦略理論は非常に適した概念なわけだ。

 

でも本当はもっと大切なものを戦略は与えてくれる

でもですよ。僕が戦略理論を教えるのは、もっと別の理由があるんだ。よく「自分軸を作る」とか「ブレないことが大事」なんて、仕事論でも自己啓発的なビジネス書でも言ったりする。なんで自分軸がブレないことが大事なのか。

ビジネス的に言うと、二つの重要な意味がある。

一つは、選択と集中。

おれたちは、仕事に使える時間も資産も限られてる。その限られた時間と資産を投入して、ビジネスの目的を達成しなきゃいけない。でも、計画通りすすまないと、すぐにブレてしまい、途中で路線変更を繰り返し、何度も何度もゼロからやり直し、結果、いつまでも成果がでないなんてことになる。

これだね。ビジネスで怖いのは。選択と集中の失敗。ビジネスがうまくいかないことの大半は、この選択と集中の失敗が引き起こしているといっても過言じゃねぇな。後述するが、戦略論はこれを防いでくれる。

 

そしてもう一つが、ブランドの揺らぎを防ぐ。

ブランドってのは、おれの好きな定義は「お客様への約束」なんだ。一流のブランドは品質とステイタス感を約束するだろ。それはサービスであっても同様だな。そしてブランドは当然、ブレない軸が絶対に必要だ。ここが揺れていたら信頼ならんわな。

「どんな腰痛でも5回の施術で治す」とウリにしていたある整体師が、次の日に治療院にいったら、「15回で治す」とか言ってることが違ったら、それだけでアヤシイだろ。大手のブランドに限らず、個人小規模事業者でもブランドは重要なんだ。

そう。実はこの戦略論がバックボーンにないと、すぐにブレてしまうんだよ。自分ではブレていないと思っていてもね。

なぜか。

戦略論をおさえるとわかるんだけど、ビジネスってのは、階層性があるんだ。

たとえば、一番上の階層に「世界観」がある。ここでは、ビジネスをとおして、「自分が何を実現したいのか」「どんな使命をもって行っているのか」など、大義であったり、ミッションであったり、夢を語る。文字通り「世界観」だ。会社組織なら社是といってもいい。

ここを策定してから、下層のセールスや実務に至るまで、順序だって落とし込まれていくんだよ。

そこには七層に階層がある。

世界観
政策
大戦略
軍事戦略
作戦
戦術
技術

この七層に地政学者・奥山さんは分類した。

そして実はこの順に、ビジネスに当てはめてやっていくと、自然とブレない自分でいられるんだ。この階層には一つのルールがあって、下位の層は上位の層に従う、というもの。つまり政策は世界観に従うし、大戦略は政策に従う、というもの。

そしてもちろんおれたちのビジネスにおけるすべての仕事が、この七層に分類できる。

そして一度きちっと策定して分類すると、各層における仕事を実際にやるとき、「上の層に従っているか」とチェック機能として働くわけ。これがほんとの戦略の使い方なんだ。

 

これができていないと、実は今度やろうとしているキャンペーン企画のキャッチコピーが上の層に反しているとか、今度作ろうとしているHPのコンセプトが戦略にあっていないとか。いろいろとわかってくる。個人事業主や小規模組織ほど、ぽっと出たアイディアで突っ走ってしまいがちだろ。

 

とくに日本人は職人気質の国民性だ。「技術」が大好きなんだな。でも、戦略的失敗は、戦術的勝利をいくら積み重ねても取り返せない。「ノウハウコレクター」がいつまでも成功しないのは、戦略レベルで失敗しているのに、ノウハウという戦術レベルで挽回しようとしているから、ろくな成果がでない、ということなんだ。この戦略の階層を理解しないということは、本当に自分が取り組むべき仕事がどのレイヤーのことなのか、理解できないまんまでいることなんだよね。

怖い話じゃね?

きちんとした成果に結びつかないことを延々とやってしまう。。文字通り選択と集中すべき対象を見定められないのだから。

 

戦略をきちっとたてない人の末路~いつまでも奴隷~

そして実は、、、戦略なき人間にはもっと大きな、悲惨な末路があるんだ。戦略を持つ者と持たざる者とでは、決定的な格差が生まれるんだ。

それは、「他人の戦略に巻き込まれること」、なんだ。

戦略なんて言うと、ちょっと大げさだけど、「世界観」とか「ヴィジョン」を明確に言語化して「仕事をとおして実現する」ということを明確にしておかないと、「明確にヴィジョンをもっている人」に影響されてひっぱられるんだよね。この意味するところは悲惨だよ。

 

ちょっと子供のときを思い出してみなよ。

 

「○○やろうぜ!」と何か言い出して他人を遊びに真巻き込むヤツって、いつも決まっていたよな。やりたいことがハッキリしているタイプだ。リーダータイプというかガキ大将気質というか。ここで言えば、「世界観」「ヴィジョン」にあたるものがはっきりしているわけ。だから放つ言葉に力がある。そして共感した人間が惹きつけられる。

 

そもそも世界観とかなければ、「惹きつける」以前の問題なわけだ。これじゃ、ビジネスで大切なリピーター、ファンが生まれない。そして他人の言い出したこと、やってることにいつも乗ってるだけになる。ノウハウコレクターもその典型的なパターンだな。こういう人を言葉は悪いけど、ここでは「奴隷」と言ってしまおう。

 

自由を求めて!

もっと言ってしまえば、戦略論なんて知らなくても成功している起業家、ビジネスパーソンはいくらでもいる。数えたらキリがない。

でもだからって、おれたちにも必要がないとはいえない。なぜなら、彼らは「戦略論を知らなくてもビジネスを思い描き、追及することのできた」人たちだからだ。彼らはとくに体系化しなくても、日々の努力の中で戦略的思考を身に着けた。戦術的マインドになりがちな日本人には珍しい気質だろう。

 

無論、それがいい、それができるならそれでいい。しかし、おれは少なくともそんな才能はない。いわばビジネス上の弱者だ。仲間がいなかったら、そもそもベンチャーなんて立ちいかず、露頭に迷っただろう。

 

それゆえにそもそも武道が弱者のためにあるように、おれは戦略論を必要とした。だからおれは、そもそも、今ビジネスがうまくいっていない、一皮むけないとくすぶっている人にこそ学んでほしいと思ってる。

 

いつまでも自分軸がないまま、右往左往する。その場しのぎの無駄な努力を続けてしまう。

そんなこと、誰だってイヤなはずだ。ましてやここを読んでいる人の大半は、個人事業主、小規模事業主として一皮向けよう思っているはずだ。

 

だからこそ、おれは戦略論という抽象的な概念をまず脳内に落とし込むことが大切だと思ってる。それがあるやなしかの影響は、上記のとおりだ。

いつまでも、他人の影響を受け続けて、他者に「隷属する」人生でいいかい? 違うはずだ。もう迷わない。迷いたくない。自分の人生は、自分で描く! そんな気持ちのはずだ。

だったら、少しくらい遠回りしてもいい。本質的なナレッジを身に着けよう。それが最短の成功へとつながる道となるのだから。

ま。そんな話さ。

 

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