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加藤夏樹のお仕事ブログ

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Marketing Stories

世界観とマーケティングや戦略に関する本記事の概要

どうも。なつきです。今回の記事は、ビジネスにおいても「ブログなどで世界観を発信しつづけると、本当の意味で共感される」ということ。なぜか。それは、人は世界観に共感し、その世界を共有し、真のファンになるということが、まず「表面的な」理由としてあげられる。ただ、一部のマーケターが言うように、それはそのままビジネスでも「売れる」ということではないんだ。

ビジネス、マーケティングの世界でも世界観という言葉を使う輩が増えてきたが、彼らの使う世界観論は単にクリエイティブな作品づくりの延長でしかない。そのような世界観論では意味がない。
ビジネスにおける世界観論とは戦略論なのだ、ということについて語ってみました。

ちなみにアイコン画像はおれの小説Latonia Sagaの表紙絵。(笑)

 

ビジネスにおける世界観とは何か

まず、そもそも世界観とはなんだろう。軽くwikiさんを調べてみると、

「世界観とは、世界の意味を問うもので、たとえば「この世界は私にとってどんな意味があるのか」「この世界で私はどのような役割を果たしてゆくことが期待されているのか」「世界の中で人間はいかなる役割を果たせば意味があるのか」などの問いに答えようとするものである。したがって、世界観とは、世界に対する態度およびその表明であるとみなすこともでき、人生観や実際の生き方と結びついている。さらに「世界観」を背景にして、「理想」や「善」などの意志的側面、行動原則など実践の指針が与えられる。
世界観は哲学に限らず、神話、宗教、文学、美術などの領域でも見出される[3]。たとえば伝承、年中行事、祭礼、口承文学、絵画などにもあらわれる。具体的な例を挙げると、たとえばアイヌ民族に特有の世界観はユーカラやウエペケレなどの口承文芸にもあらわれているのである。世界観は歴史的に形成されてきたものであり、また、個人個人の人生においても転換の契機を有している。社会においても統合や対立、選択や分裂などの多様な諸相を含んでおり、世界観そのものも歴史をもつものである。
なお、「世界観」の語の最初の用例は、近代哲学においてドイツ観念論の大成者とされるイマヌエル・カントが『判断力批判』(1790年)の中で使用した用語 」
と記されている。
(出典:ウィキペディア: 世界観)

赤字、かつ大きく強調したのはわし。まさにこの点が重要でさ。

もっと簡単に言うと、世界観とはその人の世界の見方なんだよね。Aさんは世界をどう見ているのか、ということ。で、もしAさんが世界を「善意にあふれてて、優しい人が多い」と捉えているなら、Aさんの行動も自然とそうした見方に沿うようになる。

反対に、Bさんは「世界はさ、しょせん弱肉強食なんだよ。力とカネのないヤツは泣きを見るもんだ」とヒネた見方をしていたら、Bさんの行動は横暴な人だったり、ずるがしこいヤなタイプと思われるものになるだろう。

単純に言うとね。

んで、ここで注目して欲しいのは、「行動原則など実践の指針が与えられる」という一文。そう、人はそれぞれの世界観に沿って動くということ。

だからその人の世界観は、行動や言葉にあらわれてくるんだ。

 

ビジネスで世界観を実現するための行動-戦略論

ところでさ。よく作家に対して、「あの人の世界観が好き」とか「あの物語の世界観が好き」って表現はあるだろ。

世界観はさ、いわばその人となりであり、在り方であり、物語なんだよね。おれの世界観ブログの作り方のメール講座で説明したことあるんだけど、この世界観って概念はさ、実は「戦略論」だと、一番上位のレイヤーきているんだ。

戦略ってさ、軍事的な意味でも、ビジネス的な意味でも「目指す最終的な目標(戦略目標)や、目標達成に必要な環境を整えるための方法論」のこと。この戦略の理論は階層になっている概念だけど、一番上の層(レイヤー)が世界観と呼ばれており、世界観より下の概念はすべて、最上位の世界観を実現するための方法論という成り立ちをみせている。つまり世界観=戦略論と、おれはビジネス上は定義している。だから単に世界観があるとその世界観に行動が沿うようになるというよりは、より意識的に、能動的に、つまり「戦略的に」行動するようにすることが、世界観=戦略論となる。

 

世界観=戦略論の具体例:マーケティングよりもまずは国家を参照してみよう

たとえばね、同じものを求めていても、世界観がぜんぜん違うってのはよくあること。よくたとえに出すんだけど、アメリカと中国ね。両方とも、「覇権主義国家」だよ。両国とも、世界ナンバー1であろうとしている。

でも、かたや建前であっても、アメリカは「自由と民主主義のために」世界最強であろうとしている。方やハッキリとは言わないけど、「中華思想」(おれたちが世界の中心。ほかは属国じゃ!とみなす)。

まぁ行動からにじみ出てる。(笑)

さぁ、聞きたい。住むならどっち? あるいは共感できるのは?

ということ。

これはもう、会社、マーケティング、ビジネスでもいっしょなんだよ。

同じような味の炭酸を売ってるコーラとペプシ。コーラは「コーラがあると、毎日が楽しいぜ!」なイメージ。

かたや、ペプシは小栗旬の桃太郎のCMのように「巨大な敵に敗れても、なお立ち上がり、戦う。永遠のチャレンジャー」という世界観だ。

たかが炭酸飲料。でも、そんなブランドイメージ、つまり世界観を作り上げたわけ。これがポイント。アメリカでも、コーラはおっさんのイメージが強く、ペプシは若いイメージをうまく持つに至った。

若者はだからペプシを好むというわけだ。

 

世界観とはマーケティングにおける究極の差別化、つまり独自化

よくマーケティングでは、差別化がまず大事だと言われる。でも、今さ、はっきり言ってここまでサービスや商品にあふれた社会になると、もう差別化って難しいんだよ。うまくいってもすぐ真似されるしさ。

でもね、世界観って真似されないんだよ。その人の理念であり、思想だからな。

 

表面をいくら取り繕っても、言動の不一致ですぐに見抜かれる。たとえば突然、中国が「自由って大切! 民主的になるね!」なんて言ったら、国が崩壊する。(笑) 同様にアメリカが、「世界を独裁するためにこの軍事力を使うわ」と言い出したら、国際秩序が崩壊だ。(笑)

 

ビジネスなら、コカ・コーラがペプシのブランドイメージを真似しようとしたら、ファンは失望して買わなくなるだろう。

 

こればっかり真似されないし、つーか、真似するのは危険なわけよ。すぐにメッキははがれる。だから、ありのままの自分を、生き方を、信条を表現する。それが、世界観だ。ミッションや理念として言語化する人もいる。

 

んで、そういうのに人が共感するとき、その人は、「その世界観が好き」と、作家やストーリーに対していうのと同じなんだよね。

だから、買う。正直、ペプシやコーラなんて、おれにとっては、どっちでもいい飲み物だ。でも、人によっては「ペプシのイメージが好き」と思って買うわけ。それが、ファンだ。

そしてこの点が実は大切でね。

「なんとなく信頼できそう」

「こういう人だからいっしょにがんばりたい」

そんな声のもとに、自分のところのお客となる。

ハートに訴えかける、その人だけの価値。独自の価値といっていいだろう。その源泉が、世界観だ。ただし、それはまだ表面的な機能にすぎない。戦略にまで昇華されていないわけだ。

 

世界観は戦略的階層である。階層の最上位に位置する「世界観」は下層によって実現される

んでだよ。一方で、

 

・世界観を確立すれば売れる。
・世界観からにじみ出るキャラクターこそこれからの差別化

 

といった意見もあるけれど、それは幻想なんだ。そしてそんな売れ方は、作家にでも任せておけばいい。

たとえばキャラクタービジネスは確かに売りやすい。文字通り個人のキャラで売っちまう。アイドルみたいなもんだ。(笑) 

ブログでもやりやすい。だから短期的には、おれはキャラクタービジネスは大いにありだと思ってる。でもね、キャラクター売りと世界観で選ばれるということは、根本的に違うんだ。

キャラ、人柄への共感ってのは、結果論に近いかもしれない。

しかし、世界観を戦略論としてみたときに、階層があるといったよな。ここをもう少し詳細に話そう。

地政学者の奥山さんとかが英国の戦略家コリン・グレイから引用して整理したのが、戦略の7つの階層なんだ。

1.世界観
2.政策
3.大戦略
4.軍事戦略
5.作戦
6.戦術
7.技術

となる。

そして「会社」という組織は、もとは軍隊組織を模倣して作られた。だから戦略用語の多くがそのまんまビジネス世界へと流入したワケ。

ビジネスにおいても、戦略(軍事)の世界でも、「戦略目標」を効率的に達成するための形態だからそのまま使えるんだ。

そしてアタリマエだけど、国家の目指す方向を政治家が示し、軍人のトップが理解して、手足に忠実に実行させる。この一気通貫した軸がないと、戦略目標は達成できんだろ。

頭は走ろうと命令してるのに、足は横に歩くようなものだ。

そして面白いことに、個々の起業家をみると(イマイチな状態の人)、実に多くの場合、この軸ができていない。

この戦略論に基づいたロジックは、こう教える。上位概念に下層は従う、と。

つまり、世界観以下のレイヤーのすべては、世界観の実現に沿ったものである必要があるんだ。そうでなくては、自分の軸がズレたことをしているということ。目先の利益に走り、理念を失い、一貫性はなくなり、やがてすべてを失う。

目的達成の思考方法、つまりは究極の「自分軸」。それが世界観であり、戦略論なわけ。おもろいキャラに惹かれて選ばれるってのとは、根本的にロジックが違う。

たとえばそれは組織でも同じでね。

疲弊した大組織が、すぐれたトップに切り替わるだけで再生するケースってあるだろ? かつての日産のゴーン社長のように。

それはゴーン氏が優れていたことはもちろんだが、彼の(日産社長としての)世界観、戦略を末端にまで浸透させ、手足がその実現のためにきちんと動けるようになったからなのだ。決して、ゴーンのキャラクターで復活したわけじゃない。

実際、彼は傾いた社内改革のために強化したのが、「社内広報」だった。社内の声のとおりをよくし、トップと末端が同じ方向をみて、個々がそれぞれの現場で目標の達成のために世界観、戦略を理解して動けるようにした、ということなんだ。

 

結論として世界観の作り方

 

つまるところ、世界観とは、戦略目標を実現するための階層的で合理的な戦略なのだ。だからもしあなたが、ビジネスにおいて世界観を打ち出したいのなら、まずは明確にゴールを設定する必要がある。

たとえばそれが、

・日本でもっともクリエイティブなソーシャルプロジェクトを担う。
・自走型プロジェクトを志向し、地域創生で堅実な利益を自社と地域に立てることで成立する企業である。(助成金等に頼らない。
・若者に生きがいと豊かな未来を託す企業であり続ける。
・結果、ソーシャルプロジェクト領域で年商100億円企業を創る。

といった最終的なゴールを描いたとする。すると、この最終的なゴールとそのイメージ、ヴィジョンがおまえさんの世界観となっていく。

なぜ、そんなソーシャルな企業でありたいのか。利益を立てることが難しいこの領域で、あえて利益事業モデルを打ちたてる理由は何か。

そうしたことの理念とその理由が、世界観として醸成され、届く人にはきはじめ、共感を広げていくだろう。

小説なら、それで終わりでいいかもしれない。ここまでで世界観とかいってるビジネスパーソンのなんと多いことか。

しかし、ビジネスではここからだ。

前出の戦略論のレイヤーに沿ってさらに考える。

1.世界観
2.政策
3.大戦略
4.軍事戦略
5.作戦
6.戦術
7.技術

このうちに、2~7は、どんな手段をもってなしていくのか。この2~7は、タスクに落とし込めば膨大だ。しかし、すべておまえさんの世界観を達成するための手段だ。すべてひとつの方向性を向いている。

だから広告クリエイティブひとつとっても、世界観の実現を向いている。2~7のタスクを語るだけでも、明確に一本貫かれた軸の上に、ヴィジョンが伝えられる。

このとき、世界観は単なる「共感」だの「選ばれる」だの「売れる」だのといった浅薄なラインを超えて、おまえさんのヴィジョンを実現するための戦略へと昇華する。

それが、本物の世界観だぜ。

 

まとめ

では、今回の記事のまとめ。

・世界観は、単なる人柄や当人の世界(やビジネス)の見方を超える。

・世界観は、ビジネスにおけるミッション、理念、そして最終的な「戦略目標」を示す。

・世界観は、さらに階層があり、そのすべてが戦略目標の実現に向けて、軸が一本貫かれている。

・この軸があるから、個人も組織も、ブレることなく、戦略目標の実現に向かって効率的に動ける。

・その様が他人から見て、「ブレない姿勢」「あの人のスタンス」「世界観」として感じられ、共感もされる。

 

こんなところかね。

と、今回はそんな話でしたとさ。

 

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